こんにちは。西宮市の今津ぴっと骨盤整体院です。
皆様、ご自宅やジムなどで身体のためにセルフケアを行っていますか？
セルフケアは良い状態をキープするために大切です。
ただ、行うタイミングや行うメニューによっては痛みや違和感が出てしまう可能性もあります。

今回はセルフケアを頑張っていたのに、腰痛が改善されなかった症例を紹介します。
セルフケアを頑張っているが、お身体の状態が改善されない、改善されなかった経験を持つ方はお読みください。

患者様情報

年齢：50代前半
性別：男性
職業：デスクワーク（ほぼパソコン作業）
主訴：腰の痛み

半年前に腰痛が出現、痛みがマシになった後にネットで調べて、セルフケアが大切だと思い、
自宅での筋トレ（自重トレ中心）をスタート。ただ毎回ではないが、トレーニング終わりに腰や殿部に痛み出現。

整形外科受診し、レントゲン撮影するも異常なし、痛み止め薬と湿布を処方。
その後も筋トレを続けながら、痛みが強くなった場合のみにクイックマッサージなどに通っていたが、その時は症状は改善されるが、筋トレを行うと変わらずに痛みが出てしまう。
痛みの頻度が増えてきたので、しっかり良くしようと思ったのと、
セルフケアに問題があるのではないかと思い、当院をネット検索で調べて、受診。 

初診

セルフケアは特にプランクをした際に痛みが出現する。
実際に家で行っているプランクを確認すると体幹が一直線ではなく、お尻が上がった状態、さらに身体が頭の方へ突っ込んだ姿勢になっており、体幹ではなく、肩周りや背中に負担がかかり、狙うべき体幹にはほとんど効果がない状態でした。
このことからセルフケアをしていても、効果が出にくく、逆に痛みが出てしまう状態になっていました。

施術後は腰の痛みが減弱していました。
可能性として、筋トレ時の身体の使い方やクセなどにより、腰の筋緊張や痛みが強くなると考えられたので、次回の施術までは筋トレを中断してもらうように指示。

2診目

前回より長時間の座位の痛みは減ってきているが、前屈後屈などの動作時での痛みは現存。
骨格の歪みを確認したところ、第4腰椎が軽度左回旋しており、その部位を矯正すると動作時の痛みが減ったとのことでした。筋緊張は全体的に残っていたので、更にゆるめるように整体を実施。まだ筋トレの中断は継続してもらう。

3診目

仕事中や日常生活において痛みが出ることはなくなってきており、動作時も痛みがほぼ出ないようになっているので、骨格の歪みと筋緊張を調整するように施術。筋トレは自重トレは通常通り行うように指導。

4診目

自重トレは全く問題なく実施。筋緊張も骨格の歪みも筋トレを行っても特別ひどくならずにすんだので、前回同様の施術。筋トレは通常通り行ってもらう。

5診目

通常通りの筋トレは問題なく実施。今後は期間を空けつつ、メンテナンスで通院。

まとめ

今回は、筋トレなどのセルフケアが必ず身体にとって有効に働くわけではない。という症例でした。この症例はお仕事で長時間の運転の時の姿勢などの影響で、腰椎の動きが悪くなっていました。日常生活では違和感や痛みを感じることはなかったですが、実際には腰椎の動きの低下を補うために腰の筋肉が働きすぎていました。

つまり、腰椎がサボっていて、腰の筋肉が働き過ぎの状態でした。

このバランスの取れていない状態でセルフケアの筋トレをしていたために、腰に痛みが生じてしまっており、せっかく身体にとって良いことをしているはずなのに逆に負担をかけてしまっていたわけです。

セルフケアはもちろん重要です。ただ行うメニューや行うタイミングによっては痛みを引き起こすこともあるので、注意しましょう。