結論から

変形性股関節症の痛みが長引く背景には
股関節そのものだけでなく「姿勢・歩き方・骨盤の傾き・周囲の筋肉の使い方」 が深く関係しています。
日常の動作を少し整えることで、痛みの緩和につながるケースは少なくありません。

変形性股関節症とはどんな症状か

変形性股関節症は、股関節に負担が積み重なることで

• 歩き始めに股関節が痛む

• 長く歩くと足の付け根が重だるい

• 立ち上がりや階段がつらい

• 靴下を履く動作がしにくい

といった症状が出やすくなります。

レントゲン検査で「変形があります」と言われても
日常生活でどう気をつければいいか分からない という声も多く
西宮周辺でも整体やセルフケアを探す方が増えている症状です。

変形性股関節症の痛みが続きやすい3つの原因

① 歩き方のクセで股関節に負担が集中している

股関節は、体重を支えながら大きく動く関節です。

• 歩幅が小さい

• 足先が外を向く

• 片脚に体重を乗せて立つ

こうしたクセが続くと
股関節の前側や外側に負担が集中しやすくなります。

② お尻や太ももの筋肉がうまく使えていない

股関節を安定させるには

• お尻の筋肉

• 太もも裏

• 体幹の筋肉

が協調して働く必要があります。

これらが使えないと
股関節が直接クッション代わりになり、痛みが出やすくなります。

整体の視点では
「関節の変形より、支える力の低下」が影響しているケース も多く見られます。

③ 姿勢の崩れで体重のかかり方が偏っている

反り腰や猫背など姿勢が崩れると

• 体重が前後左右に偏る

• 股関節の一部に負担が集中する

• 痛みが慢性化しやすくなる

立っているだけで違和感が出る方は、姿勢の見直しが重要です。

自分でできる簡単チェック

次の項目に当てはまる数が多いほど
股関節に負担がかかりやすい状態です。

• 立つとき、片脚に体重をかけがち

• 歩くときに身体が左右に揺れる

• 靴下を履く動作がつらい

• お尻が疲れやすい

• 長時間立つと股関節が重だるい

2つ以上当てはまる場合、動き方の見直しが役立ちます。

痛みを和らげる日常動作のポイント

歩くとき

• 歩幅は無理に広げない

• かかとから着地する

• 後ろ脚で軽く床を押す意識

立ち上がり

• 上体を少し前に倒す

• 股関節から動き出す

• 息を吐きながら立つ

立っているとき

• 両脚に体重を均等に

• 片脚立ちを避ける

自宅でできるやさしいセルフケア

お尻まわりのケア（1日1〜2回）

1. 椅子に座り、背すじを軽く伸ばす

2. 片脚を反対の太ももに乗せる

3. お尻がじんわり伸びるところで20〜30秒

左右行います。
※ 痛みが出る場合は中止してください。

股関節前の緊張をゆるめる

1. 片膝立ちになる

2. 骨盤を正面に向ける

3. 腰を反らさず、息をゆっくり吐く

20秒×左右。

受診を検討したほうがよい目安

セルフケアを行っても、以下の場合は専門的な評価が必要です。

• 痛みが強くなってきた

• 歩く距離が短くなった

• 夜間に痛みで目が覚める

• 日常生活に大きな支障が出ている

医療機関や整体など、状態に合った相談先を選ぶことが安心です。

まとめ

• 変形性股関節症の痛みは関節だけが原因ではない

• 姿勢・歩き方・筋肉の使い方が重要

• セルフケアは「無理なく・継続」が基本

• 改善しない場合は専門的な評価を受ける