こんにちは。西宮の今津ぴっと骨盤整体院です。
看護師さんにとって、腰痛は職業病と言われるほど、発生率が高くなっており、
「急性腰痛症(ぎっくり腰)」「腰椎椎間板ヘルニア」が起こりやすいと言われています。
ぎっくり腰は、無理な姿勢を取ったり、捻ったりすることで起こりやすくなり、
また重いものを持ち上げるなど、腰に過負荷がかかることでも起こります。
看護師さんの場合、患者様の介助などで身体を支えたり、抱き上げたり、
ベッド上での介助では中腰になることもあり、ぎっくり腰になる可能性が高いです。
腰椎椎間板ヘルニアは椎体の間にある椎間板が突出することにより、
神経根が圧迫され、痛みやしびれ、感覚異常が出て、日常生活に支障が出る場合もあります。
看護師さんの職務上、中腰になったり、患者様のベッドから車椅子などへの移乗をしたりと
腰に与える負担が大きな職種になります。
さらに長時間の立ちっ放しでの仕事もあるため、
疲れてくると筋肉の支えも弱くなり、関節に負担がかかります。
そうすると腰の筋肉などは負担が大きくなり、
特に背骨を支える脊柱起立筋や股関節や骨盤を支える殿筋群などは痛めやすい筋肉になります。
筋肉などの痛みをかばって、変な姿勢が続いてしまうと骨盤などの歪みに繋がったりします。
今回はそんな腰に負担がかかることが多い看護師さんの腰痛が改善した症例レポートです。
看護師さんはもちろん、介助作業が多い介護士さんは
参考になるかもしれないので、ぜひお読みください。
患者様情報
性別:女性
年齢:30代後半
職業:看護師
お悩みの症状:腰痛
看護師の仕事しており、基本的に立ちっぱなしの状態で、さらに患者様の移乗やベッド上での介助などで抱き上がることが多く、腰に痛みを感じることが多く、仕事中はコルセットが手放せない状態となっており、最近痛みがひどくなって、このままでは動けなくなるかもと思い、来院されました。
治療経過
初診
筋肉の緊張を確認した際に、腰部も筋緊張ありましたが、
それよりも殿筋部に筋緊張が強く、特に左中殿筋に筋緊張が強く出ていました。
骨格の歪みとして
腰椎の前弯が強く、仙骨尾側も左へ変位していました。
左骨盤の歪みと左中殿筋の筋緊張が腰痛の原因と判断し、
骨格矯正と中殿筋を中心に整体を行っていきました。
ただ仕事中の姿勢であったり、体幹の筋力の低下が根本の原因と考え、
次回から体幹のトレーニングも組み込みながら、施術を行っていく。
2診目
腰椎の前弯がひどく、腰部の筋緊張が強くなるので、腰椎の前弯を抑えるために
腹横筋や腸腰筋などのインナーマッスルをトレーニングしていく。
そうすることで、腰椎の前弯が改善され、腰部の筋緊張が緩和されていくと考えられる。
整体や矯正は前回同様に中殿筋や骨格矯正を行っていく。
3診目
痛み自体は改善されているが、仕事終える頃には腰に痛みを感じるとのことで、
仕事中の姿勢を気をつけるための注意点として、
- つま先を外側に向けて、支持基底面を広くする
- 腰を曲げずに膝から曲げて、重心を低く維持する
- 患者様と近づき、重心を近づけて動かす
- 重力に逆らわずに、水平移動する
- テコの原理を活用する
伝えました。
4診目
前回伝えた注意点を意識すると、腰の痛みはましになるが、まだ慣れておらず、
忙しくなると忘れてしまい、ふとした瞬間に腰に痛みを感じてしまう。
ただ、痛み自体のレベルは下がっているとのこと。
インナーマッスルはまだ弱く、腰が反りやすいので、
立った状態での腹圧の入れ方やプランクなどのセルフケアを指導。
7診目(初診時より2ヶ月後)
腰痛を感じることがほとんどなくなってきていて、
コルセットも外しながら仕事をこなせるようになっている。
骨盤の前傾も改善傾向でインナーマッスルのトレーニングと自宅でのセルフケアを併用しながら
今後も続けていく予定。
今後は徐々に通院頻度を減らしつつ、
今回と同じような痛みが出ないように施術していっています。
まとめ
今回は看護師さんで仕事中の介助動作などで腰に痛みが出ており、
当院の整体や骨格矯正、インナーマッスルトレーニングで改善した症例について
解説させて頂きました。
患者様の移乗やベッド介助など、力仕事や中腰になる姿勢が多く、
そのため腰回りの筋緊張を改善したり、
骨盤の歪みを改善したりと腰に対する負担を軽減していくことにより、
仕事中の負担や痛みの出てしまうケースが減っていきます。
さらに仕事中の負担のかかりにくい姿勢や方法などをお伝えします。
看護師さんでお仕事中での痛みや慢性的に困っている方は
西宮の今津ぴっと骨盤整体院にご相談ください。