結論から

四十肩・五十肩の痛みがなかなか改善しない背景には
肩そのものだけでなく「姿勢・肩甲骨の動き・日常動作のクセ」 が大きく関係しています。
無理な運動をせず、日常の使い方を整えることが回復の近道になるケースは少なくありません。

四十肩・五十肩とはどんな症状か

四十肩・五十肩は、肩関節まわりに炎症や動きの制限が起こり

• 腕を上げると痛い

• 服の着替えがつらい

• 夜間に肩がズキズキする

• 髪を結ぶ、後ろに手を回す動作が難しい

といった症状が出やすくなります。

画像検査では「異常なし」と言われることも多く
どう対処すればいいか分からず困っている 方が多い症状です。
西宮周辺でも、整体やセルフケアを検索する方が増えています。

四十肩・五十肩が改善しにくい3つの原因

① 肩をかばい続けて動かさなくなる

痛みが出ると、無意識に肩を動かさなくなります。

• 腕を振らずに歩く

• 反対側ばかり使う

• 肩をすくめたまま生活する

この状態が続くと
関節まわりが硬くなり、回復に時間がかかりやすくなります。

② 姿勢の崩れで肩に負担が集中している

猫背や前かがみ姿勢が続くと

• 肩が前に巻き込まれる

• 肩甲骨の動きが悪くなる

• 肩関節に負担が集中する

整体の視点では、
肩だけでなく背中や首の硬さが影響しているケース も多く見られます。

③ 夜間の緊張で回復しきれていない

四十肩・五十肩は

• 夜に痛みが強くなる

• 寝返りで目が覚める

といった特徴があります。
これは、日中の緊張が抜けきらず
肩周囲の血流が落ちていることも一因です。

自分でできる簡単チェック

次の項目に当てはまるものが多いほど
肩に負担がかかりやすい状態です。

• 肩より腕が前に出ている

• 肩をすくめるクセがある

• 背中が丸まりやすい

• 腕を振らずに歩いている

• 肩を動かすのが怖い

2つ以上当てはまる場合、動かし方の見直しが大切です。

日常でできる痛みを和らげる工夫

日中の過ごし方

• 痛みの出ない範囲で腕を動かす

• 長時間同じ姿勢を避ける

• 肩に力が入って、肩が上がらないようにする

寝るとき

• 横向きの場合、痛い側を上に

• 腕の下にクッションを入れる

• 冷やしすぎない

自宅でできるやさしいセルフケア

肩甲骨を動かすケア（1日1〜2回）

1. 椅子に座り、背すじを軽く伸ばす

2. 肩をすくめてストンと落とす

3. 肩を後ろにゆっくり回す

無理に上げず、痛みのない範囲で行います。

胸まわりをゆるめる

1. 両手を腰に当てる

2. 胸を軽く開く

3. 呼吸を止めず20秒

肩の前側の緊張がゆるみやすくなります。

受診を検討したほうがよい目安

セルフケアを続けても、次のような場合は専門的な評価が必要です。

• 痛みが強くなっている

• 腕がほとんど上がらない

• 夜間痛が続いて眠れない

• 日常生活に支障が出ている

医療機関や整体など、状態に合った相談先を選ぶことが安心です。

まとめ

• 四十肩・五十肩は肩だけが原因ではない

• 姿勢や肩甲骨の動きが大切

• 無理な運動より「やさしく動かす」ことが重要

• 改善しない場合は専門的な評価を受ける