結論から
四十肩・五十肩が長引くケースでは
肩そのものではなく「肩甲骨・姿勢・日常の使い方」 に
負担が残っていることが多く、ここを見直さないと痛みや動かしづらさが続きやすくなります。
四十肩・五十肩とはどんな症状か
四十肩・五十肩は、肩関節まわりに炎症や動きの制限が起こり
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腕が上がらない
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服を着替えるのがつらい
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夜間にズキズキ痛む
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背中に手が回らない
といった症状が出る状態を指します。
年齢に関係なく起こりますが
「放っておけば治ると思っていたら長引いた」という相談も多く
西宮周辺でも整体や医療機関を探す方が増えています。
四十肩・五十肩が改善しにくい3つの原因
① 肩甲骨が動かず、肩関節だけに負担が集中している
腕を動かす時に、本来は
肩関節+肩甲骨+背中 が連動して動きます。
しかし
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猫背
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長時間のデスクワーク
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スマホを見る姿勢
が続くと肩甲骨が固まり
肩だけで無理に動かす状態になります。
これが炎症や痛みを長引かせる大きな要因です。
② 痛みをかばう動きがクセになっている
「痛いから動かさない」
「反対の手ばかり使う」
こうした状態が続くと
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可動域がさらに狭くなる
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周囲の筋肉が固まる
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回復に時間がかかる
という悪循環に入ります。
整体に来られる実際の患者さんも
かばい動作が原因で長期化しているケース は非常に多く見られます。
③ 姿勢の崩れで肩に負担がかかり続けている
反り腰や猫背など姿勢が崩れると
腕の重さを肩だけで支える形になり、回復しづらくなります。
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立つと肩が前に出る
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座ると背中が丸くなる
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呼吸が浅い
こうした姿勢や症状ががあると、痛みが落ち着きにくくなります。
自分でできる簡単チェック
次の項目に当てはまる数が多いほど、四十肩・五十肩が長引きやすい状態です。
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腕を上げると途中で痛みが出る
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寝返りで肩が痛む
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無意識に肩をすくめている
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背中が丸い姿勢が多い
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片側の肩だけ使うクセがある
2つ以上当てはまる場合、日常動作の見直しが重要です。
痛みを和らげるための日常の工夫
座り姿勢
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背もたれに軽くもたれる
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胸を張りすぎず、肩の力を抜く
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肘を軽く支える(机やクッションを使う)
腕の使い方
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高い位置の作業を減らす
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痛みが出る角度は無理に動かさない
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小さな動きをこまめに行う
自宅でできるやさしいセルフケア
肩甲骨まわりの体操(1日1〜2回)
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椅子に座り、背すじを軽く伸ばす
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肩をすくめてストンと落とす
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肩を後ろにゆっくり回す(5回)
※ 痛みが出ない範囲で行ってください。
背中ほぐし呼吸
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両手を太ももに置く
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息を吐きながら背中を丸める
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吸いながら元に戻す
呼吸と合わせることで、肩の緊張が和らぎやすくなります。
受診を検討したほうがよい目安
セルフケアを続けても、以下の場合は専門的な評価が必要です。
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痛みが数週間続く
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夜間痛で眠れない
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腕がほとんど上がらない
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日常生活に大きな支障が出ている
医療機関や整体など、状態に合った相談先を選ぶことが大切です。
まとめ
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四十肩・五十肩は肩だけの問題ではない
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肩甲骨・姿勢・使い方の見直しが重要
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無理な運動より「やさしく・継続」が回復の近道
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改善しない場合は専門的な評価を受ける








