結論から

変形性膝関節症の痛みが長引く背景には
膝そのものより「歩き方・姿勢・股関節や足の使い方」 の影響が大きく関係しています。
ここを見直すことで、痛みの緩和につながるケースは少なくありません。

変形性膝関節症とはどんな症状か

変形性膝関節症は、膝関節に負担が積み重なり

• 歩き始めに膝が痛む

• 階段の上り下りがつらい

• 正座やしゃがむ動作が難しい

• 膝に水がたまりやすい

といった症状が出やすくなります。

レントゲンで「軟骨がすり減っています」と説明を受けても
日常生活でどう気をつければいいか分からない という声も多く聞かれます。
西宮周辺でも、整体やセルフケアを探す方が増えている症状のひとつです。

変形性膝関節症の痛みが続きやすい3つの原因

① 歩き方のクセで膝に負担が集中している

膝は「曲げ伸ばし」だけの関節ではなく
股関節や足首と連動して動きます。

• すり足気味

• 足先が外に向く

• 片脚に体重をかけて立つ

こうした歩き方が続くと
膝の内側や外側に負担が集中しやすくなります。

② 太ももやお尻の筋肉がうまく使えていない

膝を支えるのは、膝周りの筋肉だけではありません。

• 太もも前

• 太もも裏

• お尻の筋肉

• 体幹の筋肉

これらがうまく働かないと
膝がクッション代わりになり、痛みが出やすくなります。

整体の視点では
「膝が悪いのではなく、支える力が弱っている」 ケースも多く見られます。

③ 姿勢の崩れで体重のかかり方が偏っている

反り腰や猫背など姿勢が崩れると
体重が前後左右に偏り、膝への負担が増えます。

• 立っているだけで膝が疲れる

• 長時間立つと痛みが増す

こうした場合、姿勢の見直しが重要になります。

自分でできる簡単チェック

次の項目に当てはまる数が多いほど
膝に負担がかかりやすい状態です。

• 立つとき、片脚に体重をかけがち

• 歩くと足音が大きい

• 靴の外側だけすり減る

• 太もも前が張りやすい

• 長く歩くと膝が重だるくなる

2つ以上当てはまる場合は、動き方の見直しが大切です。

痛みを和らげる日常動作のポイント

歩くとき

• 歩幅は無理に広げない

• かかとからそっと着地

• 後ろ脚で軽く床を押す

立ち上がり

• 膝だけで立たず、上体を少し前へ

• 息を吐きながら立ち上がる

階段

• 手すりがあれば使う

• 痛い側は無理をしない

自宅でできるやさしいセルフケア

太もも前の緊張をゆるめる

1. 椅子に座り、背すじを伸ばす

2. 片脚を後ろに引く

3. 太もも前が軽く伸びるところで20秒

左右1〜2回ずつ行います。

お尻を目覚めさせる運動

1. 椅子から立つ動作をゆっくり行う

2. 膝ではなく、お尻を使う意識

3. 5回×2セット

※ 痛みが出ない範囲で行ってください。

受診を検討したほうがよい目安

セルフケアを行っても、以下の場合は専門的な評価が必要です。

• 痛みや腫れが強くなってきた

• 歩く距離が明らかに短くなった

• 夜間もズキズキ痛む

• 日常生活に大きな支障が出ている

医療機関や整体など、状態に合った相談先を選ぶことが安心です。

まとめ

• 変形性膝関節症の痛みは膝だけが原因ではない

• 歩き方・姿勢・筋肉の使い方が大切

• セルフケアは「やさしく・継続」が基本

• 改善しない場合は専門的な評価を受ける