こんにちは。西宮市の今津ぴっと骨盤整体院です。
股関節の臼蓋形成不全って聞いたことありますか?
股関節の骨盤側のポケット部分(臼蓋)が通常より浅くなってしまっている状態です。
では、なぜ浅いとダメなのでしょうか?
股関節の臼蓋と大腿骨(太ももの骨)がセットで股関節を形成しています。
股関節の臼蓋、つまりポケット部分が浅くなってしまっていると太ももの骨を受け止める部分が少なくなってしまいます。
少なくなってしまうと体重がかかる範囲が狭くなり、体重がかかっている部分の負担が大きくなります。
そんな状態が長く続いてしまう。
その部分の軟骨(骨と骨の間のクッションの役割)がどんどんすり減ってしまい、
骨が変形してしまいます。
そのため、臼蓋形成不全の方は
体重を支えるのが通常より不利な状態になり、変形性股関節症のリスクが高くなります。
さらに股関節が痛むとかばうような動作をしてしまう反動で腰などに痛みが出てしまったり、何気なく立っている姿勢が内股であったり、内股にすることで股関節がより安定するように無意識に姿勢や歩行を順応させている可能性もあります。
ただ内股が長期間続いてしまうと、股関節が内旋(内にねじれた状態)になり、裏モモの特に外側の筋肉がガチガチに固まってしまいます。すると足本来の動きを取ることが難しくなり、筋緊張が強くなったり、骨盤の後傾がひどくなり、腰痛を引き起こしやすくなります。
臼蓋形成不全の特徴
臼蓋形成不全は日本人に特に多く、男性で2%前後、女性で2〜7%となっており、
女性に多いことも特徴の一つです。
さらに女性の場合、
男性より筋力が弱かったり、踵の高いヒールなどを履いたり、妊娠/出産など
股関節に負担がかかることが男性より多いことも理由として考えられます。
先天的に臼蓋形成不全が女性に多いこと、筋力が弱い、ヒールなどを履くことから
股関節の痛みは女性の方が多いのかもしれません。
臼蓋形成不全でやってはいけないこと
まずは体重を増やさないことが大切です。
股関節は動き方によって、体重の数倍の力がかかってしまう関節なので、体重がかかる部分が少なくなっている臼蓋形成不全では少し増えるだけで、負担は激増します。注意しましょう。
他には筋力が弱い人はヒールの高い靴は履かない、あぐらをかかない、重たい荷物を極力持たないなど股関節に負担がかかるようなことはなるべく控えましょう。
臼蓋形成不全の治療法
症状が少ない初期段階では
変形性股関節症に進行しないように体重の管理、股関節周囲の筋力訓練などが必要です。
痛みが出始めてしまうと
負担軽減のために筋緊張が強くなってしまいやすい股関節周囲の筋肉を緩めたり、
股関節の負担をなるべく軽減できるように骨盤や股関節の矯正を行っていきます。
それでも、変形性股関節症に移行してしまい、痛みが強くなってしまった場合は、
人工関節置換術などの手術が適応されます。
当院では
当院では症状が少ないときや痛みが出始めたときなどに股関節周囲の筋肉を緩めるように整体をしたり、
股関節の負担を軽減できるように骨盤や股関節を正しい位置に導けるように矯正専用ベッドを使用し、調節します。
さらに痛みが出始めた際には、寝返りのときに痛みが出たり、今後どうなってしまうのかなどの不安やストレスのせいで寝不足にもなりやすい傾向にあります。
そんなときは睡眠の質を良くしたり、ストレス耐性を高めれるように自律神経の調節する「あたまの整体」をさせていただきます。
腰も股関節も痛い、どちらかが痛い方は
原因が股関節にあるかもしれませんので、一度当院にご相談ください。