こんにちは。西宮市にある骨盤矯正が得意な今津ぴっと骨盤整体院です。
腰痛だけではなく、お尻や下肢にしびれや痛みが出てしまっている方はおられませんか?
上記のような症状の主な原因として腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などがあります。
しかし、病院を受診して坐骨神経痛と言われた経験ありませんか?
坐骨神経痛は病名ではなく、
症状で坐骨神経領域に痛みやしびれが出てしまっている状態のことを言います。
坐骨神経は人体の中でもっとも太く、長い末梢神経で、腰のあたりから爪先まで伸びています。
そんな坐骨神経が圧迫されるなどの刺激を受けると、腰やお尻、太ももやふくらはぎに電気が走ったような痛みやびりびりっとした痺れ、強い張り感などの症状がでます。
坐骨神経痛の引き起こす疾患は
腰部椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などがあります。
しびれの原因で多く見られるパターンは2つあり、
- 血管が圧迫され、血流が低下する事で起こるしびれ
- 2箇所以上の神経圧迫で起こるしびれ
この2パターンに分かれます。
今回はその1つである血管が圧迫されてしまい、血流が低下することで起こるしびれが起こった症例を紹介します。
血管の圧迫によるしびれは、正座した時にしびれるようなしびれになります。
坐骨神経痛では下肢の太い動脈や脛骨動脈などの細い動脈が圧迫されることにより、しびれを生じます。血管が圧迫される可能性として、梨状筋などのお尻の筋肉による圧迫や股関節、腓骨などの関節での圧迫などが考えられ、更にはS字結腸などの内臓が血管を圧迫するケースもあります。
症例報告
患者様情報
性別:男性
年齢:40代半ば
主訴:右腰痛、右大腿後面しびれ
仕事:デスクワーク、営業(長距離の車移動)
半年ほど前から車の運転中に右腰に痛みが出ており、降車して歩いていると痛みは軽減。
1月ほど前より、デスクワーク中にも痛みが出ており、さらに大腿部にもしびれのような症状が出ており、違和感がずっとある。最近、その症状が強くなったと感じたので当院受診。
初診
所見:30分ほどの座位で右腰に疼痛・右殿部にしびれ(+)Kボンネットテスト(+)
デスクワークや長時間の運転などがあるため、座位で痛みやしびれが出ないようにしたいとのことで、座位で殿筋群などでの上殿動脈や下殿動脈などの血管が圧迫されてしまい、酸素や栄養不足に陥ると、発痛物質が放出されてしまいます。その発痛物質が痛み信号として脳に情報を送り、痛みを感じます。そして、血流が悪くなったエリアに痛みを感じます。
この方の場合も長時間の座位による殿筋による圧迫でしびれが出てしまっていると考えました。そのため殿部の筋緊張緩和、座位での骨盤後傾などを改善できるように整体、骨盤矯正を実施。
2診目(初診から4日後)
短時間の座位での痛みは少し軽減されましたが、やはり仕事中での長時間座位を続けていると殿部にしびれが出てくるとのこと。座位時に骨盤を正しい状態を維持できずに後傾してしまうので、正しい状態をキープできるように体幹部のインナーマッスルの筋力検査を実施し、強さ、働きともに弱く、この状態では正しい状態をキープできずにすぐに骨盤が後傾してしまい、しびれが出やすい状態になるので、次回以降は整体や骨盤矯正とともに体幹トレーニングを実施。
5診目(初診から約1ヶ月後)
整体や骨盤矯正で筋肉や骨盤の調整をしていき、座位での姿勢キープなどのために体幹トレーニングを実施しており、経過として、デスクワークでのしびれや痛みほとんどなくなったが、仕事が忙しくバタバタしているときや長時間の運転の際には骨盤が後傾してしまい、しびれが出てしまうとのことでした。バタバタして姿勢を意識できない場合や、車やソファーなど座席部分が低い場合などに症状が出てしまうので、太もも裏や殿筋部の自宅で出来るストレッチを指導。
7診目(初診から1.5ヶ月後)
ストレッチを家でするようになってから、身体が軽くなったような感じで痛みも出にくくなったとのこと。正しい姿勢もキープしやすくなり、長時間の運転も苦にならなくなってきたので、期間を2週間に一度に空けていき、身体の状態を確認していく。
今後も痛みが出ないようにストレッチなどは継続して行うように伝える。
まとめ
長時間の座位での筋緊張や骨盤後傾によって血管が圧迫されたことによるしびれや痛みが出た症例を紹介させていただきました。
冒頭でもお伝えしたように腰痛だけでなく、お尻や下肢に症状が出るパターンは多く存在します。
その中でも神経が圧迫されてしびれが出ているのか?血管が圧迫されてしびれが出ているのか?を見極めて、原因を特定するのが大切です。
当院ではカウンセリングや検査などを通して、原因を特定していき、適切な施術を行っていきます。
腰痛だけでなく、お尻や下肢にも症状が出て、困っている方は一度ご連絡ください。