こんにちは。西宮市の今津ぴっと骨盤整体院です。
皆様、ご自宅やジムなどで身体のためにセルフケアを行っていますか?
セルフケアを行うことは身体が痛くならないようにするために大切なことです。
ただ、行うタイミングや行うメニューによっては痛みや違和感が出てしまうケースもあります。
今回はセルフケアを頑張っていたのに、腰痛が改善されなかった症例を紹介します。
セルフケアを頑張っているが、お身体の状態が改善されない、改善されなかった経験を持つ方はお読みください。
患者様情報
年齢:40代前半
性別:男性
職業:営業職(長距離運転多い)
主訴:腰の痛み
1年前にギックリ腰になり、症状寛解後にネットで調べて、セルフケアが大切だと思い、ジムでの筋トレ(マシントレ、自重トレ)をスタート。ただ毎回ではないが、トレーニング終わりに左腰や殿部に痛み出現。
整形外科受診し、レントゲン撮影するも異常なし、痛み止め薬と湿布を処方。
その後も筋トレを続けながら、痛みが強くなった場合のみにマッサージなどに通っていたが、その時は症状は改善されるが、筋トレを行うと変わらずに痛みが出てしまう。痛みの頻度が増えてきたので、しっかり良くしようと思ったのと、セルフケアに問題があるのではないかと思い、当院をネット検索で調べて、受診。
初診
所見として、
- 体幹を左側屈すると左腰から左殿部に痛み出現
- 体幹を後屈すると、腰下部に痛み出現
- 体幹を回旋すると痛みはないが、可動域に制限あり
- 筋緊張は腰方形筋、殿筋群に著名(特に左)
- 神経、血管障害はなし
- 骨格の歪みは左短下肢、左股関節外旋
上記のことから、左に対しての所見が多く、特に左腰方形筋、左殿筋群に筋緊張が強くみられた。なぜ筋緊張が強くなったのか?を考えた際に体幹を左側屈させる際に脊椎の動きよりも腰方形筋が過剰に働き、筋緊張が強くなったと考えられたので、腰方形筋の筋緊張を緩めていき、骨格の歪みを調整していきました。
施術後は左側屈の痛みが減弱していました。
可能性として、筋トレ時の身体の使い方やクセなどにより、左腰方形筋の筋緊張が強くなると考えられたので、次回の施術までは筋トレを中断してもらうように指示。
2診目
前回より後屈させた時の痛みは減ってきているが、左に側屈させた際の痛みは現存。骨格の歪みを確認したところ、第4腰椎が軽度左回旋しており、その部位を矯正すると側屈時の痛みが減ったとのことでした。筋緊張は全体的に残っていたので、更にゆるめるように整体を実施。まだ筋トレの中断は継続してもらう。
3診目
仕事中や日常生活において痛みが出ることはなくなってきており、側屈運動時も痛みがほぼ出ないようになっているので、骨格の歪みと筋緊張を調整するように施術。筋トレは自重トレは通常通り、マシントレは荷重を通常の半分程度で行うように指導。
4診目
自重トレは全く問題なく実施。マシントレも荷重半分程度だったら、問題なく実施。筋緊張も骨格の歪みも筋トレを行っても特別ひどくならずにすんだので、前回同様の施術。筋トレは通常通り行ってもらう。
5診目
通常通りの筋トレは問題なく実施。今後は期間を空けつつ、メンテナンスで通院。
まとめ
今回は、筋トレなどのセルフケアが必ず身体にとって有効に働くわけではない。という症例でした。この症例はお仕事で長時間の運転の時の姿勢などの影響で、腰椎の動きが悪くなっていました。日常生活では違和感や痛みを感じることはなかったですが、実際には腰椎の動きの低下を補うために腰の筋肉が働きすぎていました。
つまり、腰椎がサボっていて、腰の筋肉が働き過ぎの状態でした。
このバランスの取れていない状態でセルフケアの筋トレをしていたために、腰に痛みが生じてしまっており、せっかく身体にとって良いことをしているはずなのに逆に負担をかけてしまっていたわけです。
セルフケアはもちろん重要です。ただ行うメニューや行うタイミングによっては痛みを引き起こすこともあるので、注意しましょう。