こんにちは。
西宮市の今津ぴっと骨盤整体院です。
今回紹介する症例は
姿勢の悪さから痛みが出てきてしまった症例になります。
姿勢から痛みが出るパターンは非常に多いです。
ただ痛みの改善ばかりを追求してしまっても、変わらない場合もあります。
少し期間はかかるかもしれませんが、姿勢からしっかり改善することにより
結局は痛みも早く改善することもあるので、
姿勢が悪く、痛みもある方は
参考になると思いますので、ご一読ください。
患者様情報
性別:男性
年齢:60代半ば
職業:テナント警備員(夜勤もあり)
主訴:首~背部痛、腰痛、不良姿勢
お仕事は3交代制で夜勤もあり、たくさんの監視カメラを座りながら見ていて、その際に首から背中や腰に痛みが出ていた。過去には3年間くらい近所の整骨院に月1回〜2回のペースで通われていたが改善せず、奥様にも背中が丸いことや前のめりになっていると姿勢の悪さを指摘されており、ご自身でも痛みが気になっていたので、このタイミングで来院されました。
施術経過
初診
所見として、
体幹 右回旋で左腰〜殿部、大腿部に張り感(+)
仰臥位にて頚部に重だるさ(+)
骨格の歪みは左短下肢、仙骨尾側は右変位、頚部に歪みなし
膝関節軽度屈曲
上肢が体幹よりやや前に出ており、巻き肩状態
頚部が後弯せずにストレートネック
全体的に前傾姿勢
上記より
左骨盤や腰部の筋肉、肩甲骨の外側変位などが原因となり、
姿勢が前傾してしまい、その影響で首や背部、腰に痛みが出ていると考えます。
腰部の痛みは前傾姿勢がこれ以上ひどくならないようにストッパーの役割として、
頚部は背部や肩の負担を請け負っていると考えます。
つまり痛みの原因というよりは、他の悪い部分の負担を肩代わりしてあげている状態なので、
首や腰ばかり治療していても、改善しなかったと考えられます。
この方の場合、姿勢を調整してあげることで痛みの症状は改善されていくと考えました。
施術として
整体ではラテラルラインの調整。
骨格矯正では上腕骨頭、肩甲骨の位置の調整、骨盤の歪みの調整を行いました。
施術後は
前傾姿勢が改善しており、まっすぐ立っている印象。
ただ腹部が前に出ているので、体幹の筋力が弱く、姿勢維持が出来ずに状態が戻ってしまうと考えられ、次回体幹の筋肉の働き、強さを確認する。
2診目(初診より6日後)
前回帰宅後に奥様から姿勢良くなっている、と言われたと報告受ける。
ただ痛みは2日後くらいから戻ってきたので、体幹の筋力がやはり弱い可能性を伝えて、筋力検査を行う。
体幹の重要性を伝えて、体幹トレーニングを含めて施術を継続。
5診目(初診より1ヶ月経過)
痛みはほとんど出ておらず、快適に過ごせている。ただ奥様より首が前に出ている。と指摘を受けられており、改善余地あり。今後は姿勢を改善できるように施術継続していく。
10診目(初診より2.5ヶ月経過)
痛みも出ておらず、この頃より施術期間を2週間に一度の間隔で行う。
初診時より耳孔の位置が後方に移動しており、中央軸に近づいている
上肢の位置もやや中央軸に近づき、巻き肩も改善傾向
今後として、日常生活で気をつけること、臀筋群の筋トレなどを伝えていき、施術卒業できるように目指していく。
まとめ
この症例の場合、姿勢が仕事や日常のクセで悪くなってしまい、その負担が痛みとして表に出てきてしまったと考えられます。そのため、痛みの改善だけを目指しても改善が難しく、施術を行って楽になってもすぐに症状が戻ってしまう状況が続いていました。
そこである程度の施術期間をいただき、痛みだけでなく、根本の原因と考えられる姿勢の悪さの改善を目指していくと症状の方も改善されていきました。
不良姿勢から痛みが出るパターンは非常に多く、数回の施術で改善が難しいのが正直なところです。ただある程度の施術期間と原因が分かれば、お身体は変わります。
どこに行っても、改善しない痛みをお持ちの方は一度当院にご相談ください。