結論から
ぎっくり腰を繰り返す人の多くは
「急性な痛み」だけが問題ではありません。
痛みが引いたあとも、身体の土台や使い方が変わらないまま生活に戻っていることが、再発の大きな原因になります。
ぎっくり腰は「一度きり」で終わる症状ではない
ぎっくり腰は、重い物を持ったときだけでなく
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朝、顔を洗おうとした瞬間
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靴下を履こうと前かがみになったとき
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立ち上がったとき
など、日常の何気ない動作でも起こります。
一回目は「たまたま」と思っていても
二回目、三回目と繰り返している場合
身体のどこかに負担が溜まり続けている可能性が高くなります。
なぜぎっくり腰を繰り返してしまうのか
① 痛みが引いた=治った、と思ってしまう
多くの方は
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数日〜数週間で痛みが軽くなる
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動けるようになる
ことで「治った」と感じます。
しかし実際には
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腰をかばう動きが残っている
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骨盤や背骨のバランスが崩れたまま
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筋肉の緊張が取れていない
といった状態が続いていることが少なくありません。
② 腰以外からの負担が積み重なっている
ぎっくり腰は、腰だけの問題で起こることではありません。
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股関節が硬く、腰が代わりに動いている
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お腹の筋肉が使えていない
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立ち方・座り方にクセがある
こうした状態が続くと
腰が限界を迎えたタイミングで再発します。
「腰は最後に悲鳴を上げている場所」
と考えることも多いです。
③ 急性を繰り返すうちに慢性化していく
最初は年に1回だったぎっくり腰が
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半年に1回
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数か月に1回
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ちょっとした動作で不安が出る
という状態に変わっていくケースもよくあります。
これは
急性症状を何度も繰り返すことで、慢性的な腰の不安定さが定着していくためです。
自分でできる簡単チェック
次の項目に当てはまる数が多いほど
ぎっくり腰を繰り返しやすい状態です。
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朝起きると腰が固まった感じがする
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長く座ると腰が重だるい
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立ち上がりで一瞬腰に不安が出る
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靴下を履く動作が怖い
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以前より腰を気にする場面が増えた
2つ以上当てはまる場合
注意が必要です。
再発を防ぐために意識したいポイント
痛みが落ち着いた後こそ注意
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いきなり普段通りに戻さない
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動作を「ゆっくり」行う
- 中腰の態勢にならない
日常動作
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立ち上がるときは息を吐きながら
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前かがみは股関節から動く
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片側に体重をかけすぎない
自宅でできるやさしいケア
お尻を使う準備運動
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椅子に座る
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背すじを軽く伸ばす
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立つ・座る動作をゆっくり5回
腰ではなく、お尻で支える感覚を意識します。
呼吸を整える
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鼻から息を吸う
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口からゆっくり吐く
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吐く時間を長めに
緊張が抜けることで、腰の力も抜けやすくなります。
受診を検討したほうがよい目安
次のような場合は
「今回も様子見」で終わらせないほうが安心です。
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ぎっくり腰を何度も繰り返している
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痛みが引いても不安が残る
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動作に恐怖感がある
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腰以外にも違和感が広がってきた
まとめ
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ぎっくり腰は急性で終わらせない視点が大切
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再発の背景には身体の使い方がある
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痛みが引いたあとが分かれ道
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繰り返す場合は全体のバランスを見直すことが重要








