皆さん、骨盤が「ゆがむ」と聞いたことありますか？

骨盤が「ゆがむ」とはどんな状態なのでしょうか？

ゆがむとなぜいけないのか？などをお伝えしていきます。

そもそも「ゆがみ」とは？

「ゆがみ」とは物の形がねじれたり、たわんだりしている状態のことで

「ひずみ」ともいいます。

身体においては全身の筋がバランスよく働いていない状態で

ひずみが出ている状態を「ゆがんでいる」といいます。

人の身体には、目、耳、肺、腎臓、腕、脚のように左右対称に位置しています。

筋肉もまた、ほぼ左右対称に存在するものの

使い方のクセによって左右で筋力の違いが生まれたりします。

例えば、子供の頃からのクセで少し右足に体重がかかりやすい歩き方をしていた場合、

右側の筋は多くの力を発揮して強くなりますが、一方で使いすぎによって疲れやすくなります。

逆に左側の筋肉はあまり使われずに相対的に右に比べると弱くなります。

このように少しの動作のクセであっても、

毎日繰り返されると左右の筋力バランスが崩れていくことがあります。

それぞれの筋肉の柔軟性や筋力の低下の始まりは

一目で確認できるほどではなく、本人でも自覚していないことがほとんどです。

しかし、そのまま使い続けるとひずみが表面化して、痛みや不調を招くきっかけになります。

骨盤という骨格自体はゆがまない

骨盤がゆがむとは、どういうことでしょうか？

「ゆがみ」には「構造物の形そのものがゆがんでいる」場合と

「構造物の形は変化していないが見る角度によってゆがんでいる」場合の2つがあります。

骨盤のゆがみは後者で、

骨格そのものはゆがんでいないのにゆがんでいるようにみえるため「ゆがみ」といいます。

例えば、身体を少し捻って姿勢を少し変えると

骨盤の形は見かけ上変わります。

しかし、これは骨盤の構造自体がゆがんだわけではなく

筋肉の働きによって骨盤の位置が変わり、ゆがんだように見えているだけです。

身体は常に動いているため、筋肉が縮んだり、弛緩したりを繰り返しています。

その筋肉の活動どこかで不具合が生じると、

骨盤の本来の位置に戻れず、固まった状態になってしまいます。

これが「骨盤の歪み」です。ゴム紐が縮んだまま元に戻らない状態と似ています。

骨盤のゆがみは、

寛骨・仙骨・尾骨で構成される「骨組み」そのものがゆがんでいるわけではなく、

骨盤の動きに関わる筋肉の緊張がそう見せている結果に過ぎず、

過剰な筋緊張や弛緩がなくなれば、ゆがみも解消されます。

当院では

骨盤のゆがみの原因となっている筋肉をカウンセリングや検査などで特定していき、筋肉のバランスを調整していきます。

そして、骨盤が正しい位置に戻すために骨盤矯正を行い、正しい位置に改善していきます。