こんにちは!西宮市にある腰痛に強い今津ぴっと骨盤整体院です。
もともと首や肩が痛かったけど、そこが改善したと思ったら、腰や違う場所が痛くなってきた経験はございますか?もしかしたら改善方法に問題があり、他の症状を併発するということも実際にあります。
今回紹介させてもらう症例はそのようなパターンで、上肢のしびれがありましたが、ピラティスなどでしびれ自体は改善しましたが、腰痛が出てきてしまい、お困りの状態と何故出てしまったのか、悩まれていた症例です。
似たような経験がある方は、ぜひお読みください。
患者様情報
性別:女性
年齢:50代前半
職業:主婦
スポーツ歴:ゴルフ(月1回)、水泳(週2回程度)
家族構成:夫、息子2人(高校生、中学生)
主訴:右腰痛、首の後屈時痛
1年前に右上肢にしびれが出現。近所の整骨院で胸郭出口症候群と診断され、施術開始。改善せず、その旨伝えたら、通院頻度を増やせと言われ、不信感を覚えて、通院中止。その後、ヨガレッスンに通い、右上肢のしびれは消失したが、右腰に痛み出現。半年経過したが、改善せずに常に重たい状態やひねった際に痛みあり。ストレス発散のために通っていたが、思ったように動けず、逆にイライラするので受診。
初診
所見として、
仰臥位にて右腰に鈍痛
体幹の左回旋時、右腰に痛み
骨格の歪みは左骨盤前傾、仙骨尾側右変位
上記より
痛みや筋緊張などは右側に症状が出ていますが、骨格の歪みは左側に出ています。このことから元々は左側に症状が出ていた可能性がありますが、かばったような使い方をしていて、痛みなどが現在は右側に出てしまっている可能性があります。またその逆のパターンの可能性もあります。そのため、次回以降の骨格の歪み方もしっかりチェックする必要があります。
施術として
身体の横のライン(ラテラルライン)の調節として整体
骨盤や仙骨の歪みを調整するように骨格矯正
それを維持するために土台として必要な体幹トレーニング
を実施して、今後も上記施術を行っていく。
2診目
施術後は調子良かったが、一晩寝ると症状は戻っていた。
施術は初診と同じように行う。
ただ骨格の歪みは右骨盤前傾になっており変化が生まれていて、仙骨尾側は右変位のママの状態で、歪みが素直になり、前回時と変化が生まれていた。
3診目
首の後屈時痛は減弱傾向。右腰はやはり痛みがあり、起床時や何もしていなくてもダルさを感じるときもある。
施術は
整体でも腸腰筋への刺激、股関節の可動域を広げるような施術を加える。
矯正も股関節の回旋動作がスムーズにできるような矯正を追加。
5診目
首の後屈時はほとんど痛みが出ず。
腰痛も起床時に出ているが、日常生活において何もせずともダルさを感じることは少なくなった。ゴルフの練習を増やしたが、問題なく行えている。
8診目
痛みもほぼ出ず、出ても寝たら回復して、翌日まで引きずらない状態になっている。
今後は股関節や腸腰筋に対して刺激を入れつつ、土台となる骨盤を安定させていけるように体幹トレーニングや骨格矯正を中心に施術を行い、筋緊張はセルフケアなどを行っていき、自身で対応できるようにしていく。
まとめ
今回の症例は当初は上肢のしびれを患っていましたが、そこが改善したと思ったら、右腰痛が出てきました。改善するためにピラティスなどの運動はとても良いことです。ただ土台が弱い状態でいきなり強度が高いものを行うと身体が耐えきれずに他の部位に痛みが出てしまうことがあります。今回のケースは腰痛という形で出てきてしまいました。
せっかく身体に良いことをしていると思っていても、実は負担になっていることはあり得ます。すると運動意欲が落ちてきてしまい、また痛くなるかもという恐怖感も生まれて、運動しなくなります。すると筋肉量が落ちてしまい、また身体が痛くなる。負の循環が生まれますので、運動を始めるときは強度はなるべく落とした状態からスタートし、少しずつ無理のない範囲で強度を上げて行っていきましょう。