骨盤や股関節辺りからポキっと音が聞こえたことありますか?
聞こえたことがある方は弾発股(だんぱつこ)の可能性があります。
弾発股は、治療せずにそのままにしておくと、
次第に痛みを感じることもあるため注意が必要です。
弾発股の種類
弾発股は主に3種類あり、引っかかりが起きている場所が違います。
外側型
股関節の外側から音がするパターンです。
大腿骨の外側上方に「大転子」という骨に「腸脛靭帯」という骨盤から脛骨にかけての
靭帯が引っかかることで起こります。
一般的には外側型が多く、
特に自分で音が聞こえるパターンは外側型と考えてもいいです。
初期は痛みがなく、音が鳴るのみですが、放置して、
繰り返していると大腿筋膜張筋や大殿筋などの股関節周囲の筋肉が硬くなってしまいます。
すると、大転子の部分での摩擦が強くなり、痛みが出てきます。
大転子の周りには「滑液包」というクッション材のようなものがあります。
液体が入った袋で、運動時に起きる衝撃を吸収してくれますが
摩擦が強くなると、炎症を起こしてしまい、「滑液包炎」が併発してしまう可能性があり、
併発するとより痛みが出やすくなります。
内側型
腰椎から大腿骨までをつなぐ「腸腰筋」が大腿骨頭や小転子、腸恥隆起に引っかかってしまう弾発股を内側型と呼びます。
さらに弾発音は鳴りにくいですが、腸腰筋の腱が鼠径靭帯と接触して、
摩擦を引き起こし炎症症状が起きることもあります。
外側型に比べるとケースは少ないですが、サッカー選手に多く、
外転・外旋肢位で屈曲から伸展へと動かした時(インサイドキック時)に弾発音や痛みを生じます。
後方型
弾発音も少なく、ケース自体も少ないですが、後方型の場所は坐骨結節です。
坐骨結節には大腿二頭筋長頭、半腱様筋、半膜様筋、大腿方形筋などの筋肉が付着しており、
股関節の動きによってこれらの腱や靭帯の走行も変化し、摩擦を引き起こし、
弾発音を引き起こします。
弾発股が起こる原因は何でしょうか?
骨盤や股関節から音がなる状態を弾発股と言い、
音がなるのは股関節周囲の筋肉や腱が引っかかってしまうからです。
引っかかりを放置しておくと
骨や腱同士がこすれ続けて、炎症を起こし痛みを感じてしまいます。
身体のバランスが崩れて、股関節が歪んでいる
骨盤や股関節は不良姿勢やクセなどで歪んでしまうことがあります。
歪んでしまうと、身体のバランスが崩れてしまい、
その状態で筋肉が固まると、靭帯や腱が引っかかりやすくなってしまいます。
このような場合は骨盤矯正を行う必要があります。
疲労
股関節付近には外側に大転子と呼ばれる部分があり、その上に筋肉や腱が通っています。
大転子と筋肉・腱の間には動作をスムーズにするための滑液包というものがあり、
スポーツなどで筋肉を酷使する(オーバーユース)と、滑液包が炎症を起こすことがあります。
その炎症部位で筋肉や腱が引っかかることで、弾発股が生じます。
筋力の低下
年齢を重ねていったり、運動不足になってしまうと股関節周辺の筋力が低下してきます。
筋力低下により、股関節のバランスが不安定になって、
やがて歪みが生じて弾発股になってしまうことがあります。
適度な運動を行い、筋力を維持させる必要があります。
靭帯・腱の損傷や肥厚
弾発股を引き起こす腱や靭帯の結合組織は繰り返しの摩擦によって損傷します。
損傷後は再生しますが、その過程で増殖性変化や肉芽組織化によって肥厚してしまうことがあり、非呼応すると余計に弾発音や疼痛が出やすくなります。
まとめ
股関節を動かすと音がなってしまう方は
股関節周囲の筋肉を緩めるように整体やストレッチ
- 外側型は大腿筋膜張筋、大殿筋
- 内側型は腸腰筋
- 後方型はハムストリングス
を意識しましょう。
そして股関節の位置や骨盤の歪みを整えるために矯正専用ベッドを用いた骨盤矯正を行います。
今は痛みがなくても、今後痛みが出る場合がありますので、
股関節がポキっと音がなる方はお早めにご相談ください。