膝の痛みって関節がすり減っているだけではないんです。
もしかしたら、周りについている筋肉が痛みを引き起こしているかもしれません。
もちろん多くは膝関節内部の半月板が痛み、
軟骨がすり減って変形がすすんでいる場合も多いです。
ただ必ずしも関節の変形だけが原因とは限りません。
筋肉が原因だと見逃されたまま、関節内の治療を受けても痛みの改善しないことが多いです。
どこの筋肉が悪くなることが多く、どんな影響が出るのかお話していきます。
部位別での筋肉の痛み
内側
鵞足炎
脛骨に付着している部分を鵞足部と言い、
鵞足部が炎症を起こしてしまうと、鵞足炎になります。
膝の曲げ伸ばしや捻る動作で生じる摩擦が原因で起こります。
ランニングやサッカー、水泳などのスポーツで
鵞足部に負担がかかりすぎると発症することが多いです。
症状
膝の曲げ伸ばしや足の着地時に内側が痛み、屈伸時に引っかかるような違和感がある
なりやすい人
体が硬く、肥満傾向でO脚の方
運動量が多いが、準備運動やケアを怠ってしまう方
外側
腸脛靭帯炎
ランニングやロードバイクをする方に多く、ランナー膝とも呼ばれます。
ランニングなどの動作で膝の外側にある出っ張り部分の
大腿骨外側上顆の上を腸脛靭帯が前後に動き、
その摩擦によって部分的に炎症を起こすのが腸脛靭帯炎です。
大腿骨外側上顆部に痛みが出ることが多いですが、その周囲の可能性もあり、
膝の外側の痛みで最も多い疾患です。
症状
ランニング時などや大腿骨外側上顆を触ると痛い
なりやすい人
走るスポーツをされてたり、重量物を運搬する仕事の方
最近は運動不足などで運動をし始めた方
上部
大腿四頭筋腱炎
起こしている状態で、ジャンパー膝とも呼び、
バレーボールやバスケットボールなどでよく見られます。
ジャンパー膝は膝下に出ることも多いですが、膝上にもよく見られます。
症状
膝上か膝前面に痛みがあり、四頭筋腱に圧痛がある
なりやすい人
ジャンプ動作を繰り返したり、キック動作を繰り返すことが多い方
下部
膝蓋靭帯炎
伸びたり戻ったりします。
その際の負担が蓄積されると炎症が起き、痛みが生じます。
膝上の大腿四頭筋腱炎とあわせて、ジャンパー膝と呼びます。
バレーボールなどのジャンプ動作だけでなく、
小さなジャンプ動作を繰り返すランニングでも起きることがあり、
10代〜20代男性に多いと言われています。
症状
曲げたり、運動中、運動後に痛みが出る
膝下が腫れぼったく、熱感がある
なりやすい人
ジャンプ動作を繰り返す方、10代〜20代男性
改善方法
症状によってもちろん違いますが、筋肉の柔軟性の低下の影響が大きいと考えられます。
なので、痛みが出てる箇所だけでなく、痛みの出ている筋肉全体の筋緊張を緩めていき、
そこが筋緊張を起こさないように、体の重心軸などを正しくしていきます。
そのために当院では、筋緊張を緩める整体や重心軸を整える骨格矯正などを行って、
症状の改善を目指していきます。
膝の痛みでお困りの方は、当院に一度ご相談ください。