「腸腰筋」という筋肉を知っていますか?
どんな筋肉でどんな役割があり、
歩くことと、どう関係するのか知られていないかもしれません。
しかし「腸腰筋」は歩くことにとても大切で、すごく関係します。
「腸腰筋」の大切な役割と歩くこととの関係性などをお伝えします。
腸腰筋とは?
「腸腰筋」は大腰筋、小腰筋、腸骨筋の3つの筋肉の総称です。
腰から股関節の付け根にかけて左右対称に付いていて、
インナーマッスルと呼ばれ、上半身と下半身をつなぐ大切な筋肉になります。
腸腰筋は足を曲げる角度が強くなるほど、その足を曲げる働きが強くなり、
逆に角度が低いときには股関節を安定させる役割が強くなります。
そのため、歩行の際には股関節を安定させることによって、歩行の安定に役立っています。
役割は?
上半身と下半身をつなぐこと以外にも
日常生活において大腿部を持ち上げる役割もあります。
真っすぐ立っている時は腸腰筋は伸びていますが、
座り姿勢では縮こまり、これが長い時間続いてしまうと筋肉が固くなってしまいます。
これが腰痛の原因の一つと考えられています。
さらに筋肉は20歳頃までは筋肉量は増えていきます。
ただそこを過ぎてしまうと少しずつ筋肉量は減っていき、
70代では20代の4割程度に減少すると言われています。
さらに30代〜50代までにあまり運動をしていないと急激に減少する可能性もあります。
逆を言えば、しっかりトレーニングすれば減少幅が抑えられて、
健康的な身体を保つには腸腰筋を鍛えることが重要です。
腸腰筋と歩くことの関係性
腸腰筋が弱くなるとに、地面に躓きやすく、転倒につながると言われています。
これにはいくつか理由があり、太ももが持ち上がりにくくなったり、
「猫背」が関係しているとも言われています。
人の身体が理想とする立位姿勢は背骨が緩やかなS字を描きます。
この姿勢がもっとも効率的に身体に掛かる負担を分散し、支えることが出来ます。
しかし、加齢やスマホの見すぎなどで猫背になってしまうと
上半身が前に傾くので、立位姿勢で背中が丸くなります。
この状態では、腸腰筋が働きにくい状態になり、筋力が低下します。
すると、足を持ち上げにくくなり、持ち上げた位置が低くなります。
その結果、地面に躓きやすくなり、転倒につながります。
さらに腸腰筋が弱くなると、背骨のS字カーブも少なくなり、
背骨のクッション材である椎間板の負担が増大してしまいます。
腸腰筋を鍛えるメリット
弱くなってしまうと日常生活に影響を与える腸腰筋ですが、
トレーニングやストレッチをすることにより、働きやすくなり、
多くのメリットがあります。
- 身体の軸が安定する
- 正しい姿勢を維持できる
- ヒップアップや下腹部痩せ効果がある
- 肩こりや腰痛の緩和
- 足や膝を持ち上げて、転倒予防
見た目のきれいさだけでなく、疲れにくく若々しい身体を保つことが出来ます。
当院では
座りながら腸腰筋を鍛えることが出来る体幹トレーニングのマシンがあります。
複合高周波といい特殊な電気刺激を与えることにより、
腸腰筋や腹横筋などのインナーマッスルを効率的に鍛えていきます。
しかも30分で9000回の刺激を加えることができます。
さらに矯正で骨盤や骨格を正しい位置に調整していき、
腸腰筋が働きやすい環境を整えていきます。
最近躓いてしまうことが増えた方は一度ご相談ください。