ふくらはぎにコブのようなふくらんだものはありませんか?
もしかしたら、それは下肢静脈瘤といい、足の血管の病気かもしれません。
下肢静脈瘤は良性の病気なので、命に関わるような危険な病気ではありません。
しかしふくらはぎがパンパンにむくむ、
足が常にだるいなどの慢性的な症状が起こることもあります。
パンパンになる理由
下肢の静脈には筋肉よりも内側に「深部静脈」があり、
皮膚と筋肉の間に「表在静脈」の2種類あります。
静脈瘤はその皮膚に近い表在静脈にできます。
下肢の静脈には、足先から心臓まで血液を戻していきます。
血液が重力によって足先へ逆流しないようにストッパーとなる弁がついています。
それらの弁が壊れて機能しなくなってしまうと
血液が逆流し、うっ血が生じ、血管の拡張や蛇行してしまい、瘤(コブ)ができます。
これが下肢静脈瘤です。
下肢静脈瘤があると、
足の血液循環が悪くなっているので、足がパンパンになってしまいます。
原因は?
下肢静脈瘤の原因は
前述したストッパーとなる静脈弁の機能不全による一次性静脈瘤と
生まれつき静脈が拡充している先天性静脈拡張症のような二次性静脈瘤に分けられます。
ほとんどは一次性静脈瘤で、
立ち仕事やデスクワークが長い女性に多く現れています。
特に足が一日の仕事で疲れる夕方に現れる方が多く、
初期では一晩眠ると下肢静脈の目立ち方が改善されることが多いです。
もともとの静脈壁の構築の弱さだけでなく、
遺伝的要因や妊娠、肥満、仕事内容などの要素との関連も考えられています。
下肢静脈瘤の予防法
マッサージをする
足のマッサージは下肢静脈瘤の悪化予防や症状の改善に役立ちます。
座ってふくらはぎを両手でさするように下から上に向かってマッサージします。
あまり力を入れずに手のひら全体で皮膚に密着するようにがポイントです。
するタイミングは入浴時や寝る前がおすすめです。
運動する
運動は全身の血液循環を改善します。特にふくらはぎを鍛えると筋ポンプ作用が強化されて、
下肢静脈瘤の軽減、予防、むくみ予防につながります。
また肥満は下肢静脈瘤を悪化させるので、特に水泳や水中ウォーキングがおすすめです。
水圧や浮力によって血液の循環改善や全身運動に効果的で予防になります。
同じ姿勢を取り続けない
長時間同じ姿勢を取り続けると血液の循環が悪くなり、
下肢静脈瘤を誘発させたり、悪化させてしまいます。
立ちっぱなしは一番良くないですが、座りっぱなしの同じ姿勢も良くなく、
1時間に1回は休憩し、軽く身体を動かしたり、足置き台で足を高くするなどの工夫をしましょう。
当院での改善するポイント
足首を柔らかくする
足首が硬い方はふくらはぎの筋肉をうまく使うことが出来ません。
ふくらはぎにはポンプ作用があり、下肢に溜まった血液を心臓に戻してあげる役割があります。
足首が硬くなるとふくらはぎの動きが悪くなり、
ポンプ作用が弱くなり、循環も落ちてしまいます。
足首が硬くなっている方はストレッチや整体の効果が出にくいので、
足首をしっかり動く状況を作ることが大切です。
身体のバランスを整える
例えば下肢静脈瘤が片方の足だけきつい方は、体重がどちらかの足に偏っています。
左右の足に体重が均等にかかれば、足の負担を軽減することが出来ます。
身体のバランスを整えることは整体や骨盤矯正で調整になるので、
足首を柔らかくしても改善されない方は一度ご相談ください。