猫背=背中が丸まっている状態。
これが猫背について皆さんが思い浮かべるイメージだと思います。
ただ、猫背という医学用語は存在しません。
皆さんの感覚で猫背かどうかを判断しています。
その感覚がふわっとしていたら、改善しにくいと思います。
猫背とは?
猫背のなにが悪い?
お伝えします。
猫背とは?
背骨は頚椎、胸椎、腰椎で構成されていて、
頚椎は前、胸椎は後ろ、腰椎は前に反っています。
その形が崩れてしまい、猫背という見た目に反映されます。
頚椎のカーブが失われて頭が前に出たり、
胸椎の後ろへのカーブが強くなりすぎたり、
骨盤が後ろに倒れて腰が曲がったり、
これらは全て猫背になると考えられます。
特に背中や首などはよく注意して見られがちですが、
重要なのは骨盤の傾き方。
骨盤が後ろに倒れると、膝が少し曲がってしまい、背中全体が丸くなってしまいます。
しかし、骨盤が前に倒れている反り腰の状態と猫背が同居してしまうパターンもあります。
骨盤が前傾していると重心が前にいくので、
それを調整するために胸椎の後弯のカーブがきつくなります。
パッと見、いい姿勢に見えますが、実は猫背。ということもあります。
骨盤が前や後ろ、どちらに傾きすぎても上に乗っている背骨は影響を受けるということです。
こうした背骨の並びの不具合の原因は筋肉。
背骨や骨盤を支える筋肉が縮んで硬くなったり、筋力低下し、
伸びて緩みやすくなることで、骨盤の傾きや背骨のカーブが崩れてしまう。
筋肉は日常での使い方でバランスや働き方が崩れてしまうことが問題です。
猫背のなにが悪い?
見た目が老ける
トレーニングや日常の過ごし方を気を付けなければ
年齢を重ねるほど体幹をまっすぐに保てなくなります。
それは腹筋や背筋など重力に逆らって二足歩行姿勢を保つ抗重力筋が衰えるからで
筋肉の支えを失った背骨は徐々に丸くなり、
上体が前に倒れそうになるので、多くの方は杖を使います。
骨盤が後ろに倒れた猫背タイプの方は杖を使っていないが、
シルエットは杖を使っている方と一緒です。
猫背姿勢は見た目年齢を10歳も20歳も老けさせてしまいます。
呼吸が浅くなる
猫背姿勢ではどうしても呼吸が浅くなります。
理由として、
背骨と肋骨によって構成されている胸郭が狭くなり、肺が十分に機能しなくなるからです。
長期間猫背姿勢が続くと、
肋骨の間にある肋間筋は縮こまり、酸素の最大摂取量が減ってしまうかもしれません。
肩こり、腰痛
猫背の姿勢で一番最初に現れる不調は肩こりや腰痛。
背骨が弯曲している理由は
重い頭が天辺にある二足歩行姿勢の負担を軽くするためです。
背骨が弯曲することで前や後ろに負荷を逃がします。
そのバランスが崩れると
体重の約10%の頭の重みが肩や腰にかかってしまい、負荷が増します。
そして、痛みやコリが慢性化します。
他にも
- 股関節痛や膝痛
- 自律神経の乱れ
- 転倒や認知症のリスク上昇
- 逆流性食道炎のリスクの上昇
と様々な不調をきたしてしまいます。
なので、なるべく猫背の状態になってしまったら、早めに改善していきましょう。
当院では
どこが原因で猫背になってしまっているのか?
猫背でなにに困っているのか?
どこまで猫背を改善したいのか?などを聞いていき、
施術内容や施術方針を決めていきます。
そして、整体で筋緊張を緩めたり、矯正で骨盤や骨格の歪みの調整、
丸まってしまう上半身を支えるために体幹トレーニングを行ったり、
自律神経の調節で鍼灸やあたまの整体など、
様々な方法でアプローチをかけていきます。
猫背でお悩みの方は一度当院にご連絡ください。