西宮市の今津ぴっと骨盤整体院です。
腰痛でコルセットを巻いたことがある方はおられると思います。
コルセットの主な役割は、お腹に適度な圧力を加えて、腹圧(腹腔内圧)があがることにより、腰回りを固定して、腰の負担を軽減することで、腰椎を安定させ、痛みを緩和させる効果が期待できます。
コルセットのデメリット
しかし、そんなコルセットにもデメリットがあります。
それは皆様、お間違いになることがとても多いのですが、
「コルセットは腰痛を根本的に治すものではない。あくまでも痛みを抑えるもの」ということです。痛みがないのに、また腰痛が出るかもという不安からコルセットを巻き続けてしまう、念のため、お守り代わりとして巻いてる方もおられると思います。すると、「腹圧が低下」してしまい、筋力が落ちて、新たな腰痛の原因になってしまう可能性があります。
腹圧とは、お腹の中の内圧、腹腔内圧のことで、
腹圧が低下すると、腰の安定性が下がってしまい、締まりがなく腹腔が膨らんでしまい、骨盤が前傾し、腰椎の前弯も強くなってしまいます。すると反り腰やポッコリお腹になってしまったり、腰痛が出てしまう原因となります。
逆に「腹圧があがる」と
腹腔がぎゅっと圧縮されて骨盤が正しい位置に戻されて下腹部も引っ込みます。
腹圧があがると、体幹前面から押されるように腰椎の前弯も改善されていき、コルセットが必要ない状態(腰痛が出ないよう状態)に自前の天然のコルセットを作って、近づけましょう!!
腹圧を高めるためには?
腹圧をあげるためにはお腹の前の筋肉を鍛えないと、だから腹筋トレーニングを頑張ろうは間違いです、、、。
腹筋の強化=腹圧の強化には繋がりません。
腹圧とはインナーユニットである
横隔膜(天井部分)
腹横筋(正面から両サイドをカバーする)
多裂筋(背中側をカバーする)
骨盤底筋群(底面に当たる)
上下、前後、左右にあるインナーマッスルを鍛えることにより「腹圧があがる」ことになるため、これらの筋力アップが必要です。どこか弱い所があれば、そこから圧力が抜けていくので、腹圧が上がらないので、バランスよく鍛えることが大切です。
30分で9000回インナーマッスルに刺激を加える特殊な複合高周波を使用した機械を用います。
さらに腹圧を高めるためには骨盤の歪みがあると効率が非常に悪くなるので、骨盤矯正も一緒に行うと効果がさらに出やすくなります。
今回はそんなコルセットを仕事中手放せなかった患者様がコルセットをせずに仕事を出来るようになった症例を紹介します。
症例報告
患者様情報
性別:男性
年齢:50代後半
職業:施設専門の花屋
主訴:腰痛、左肩の拘縮
8年ほど前に仕事で花の搬送中に腰に激痛が走り、そのまま動けなくなり受傷。近所の鍼灸院に行き、施術してもらい、状態回復。そこから毎年寒くなると腰が痛くなり、暖かくなると痛みがマシになる状態を繰り返していたが、今年の冬は痛みの程度が強く、暖かくなっても痛みが引かず、病院でブロック注射なども受けたが、痛み残存している為、当院受診。
初診
動作時痛:起床時の起き上がり動作(+)、洗顔時の前屈動作(+)、仕事中の前屈みで荷物を持ち上げる(+)
安静時痛(-)ただし、仰臥位で腰が浮いている感じあり、違和感(+)
立位姿勢が極端に骨盤が前傾しており、反り腰の状態が強く、腰部の筋緊張(++)
昔から反り腰だったが、去年から痛みが出る今年までで体重が5キロ程度増加し、人生で一番重い状態とのこと。
上記から元々骨盤が前傾しており、、腰に負担のかかる状態だったが、1年弱で体重が増加し、反り腰が強くなり、腹圧が上がりにくくなったことが今年の腰痛が長引いたことと判断。
整体で腰部の筋緊張を緩めていき、骨格矯正で骨盤前傾を正しい状態に戻せるように調整。
2診目
前回施術後は痛みが少なかったが、2日後には痛みが再度出てきたとのこと。今回はインナーマッスルの働きや強度を調べていき、腹圧をしっかりと上げれるかをチェック。チェックした結果、インナーマッスルの働きが弱く、強度も弱かったため、そこをしっかりと強くしていき、同時に骨盤の前傾や腰部の筋緊張を改善していくように伝えて、施術。
3診目
夜寝てる時の仰臥位の違和感は減弱、ただ動作時痛はまだあり、特に前屈時に痛みが強く、腰周りと同時に殿部やハムストリングスにもアプローチ。前屈した際に殿筋などをしっかりと働けるようにしていく。
6診目(初診より約1ヶ月)
起床時の起き上がりや洗顔時の前屈もマシになってきており、仕事中のコルセットも外す機会が増えてきている。ただ仕事がきつい日などは恐怖感があり、予防目的で装着している。
10診目(初診より約2ヶ月)
動作時痛もなく、コルセットも外して仕事も行っており、問題ないとのこと。趣味の大型バイクも問題なく、乗車可能。
今後も冬に痛みが出ないように2週間に一度のペースで来院し、メンテナンスで施術中。
まとめ
今回は体重の増加などで身体の変化があり、いつもはコルセット装着などで耐えれていた腰痛に耐えきれなくなって、来院した症例をご紹介しました。
しっかりと自前のコルセットであるインナーマッスルを鍛えて、骨盤の歪みなどを調整していけば、腰痛も改善されて、コルセットも装着せずに快適な生活を送ることが可能です。
コルセットが手放せない方は一度当院にご相談下さい。